12月のアルテスパティオ絵画教室

2019.12.11(8:53) カテゴリ:Art School

本日は1ヶ月振りに、山梨県市川三郷町にあるアルテスパティオでの絵画教室でした。

アルテスパティオはハンディキャップのおもちの方が集まる施設ですが、皆さん元気で優しく、楽しい方々ばかりなので、伺うのを毎回楽しみにしています。

クリスマスシーズンということもあって、クリスマスツリーが飾られ、メンバーさんが描いた絵で作られた旗でお部屋が飾られていました。とっても良い感じでした。

今回は、当面目標がないので自由な制作の時間としましたが、おしゃべりしながら絵を描く、楽しい時間となりました。

この絵画教室を始めて3年くらい経ちますが、メンバーの皆さんの絵がそれぞれ大きな変化をみせています。それに加えて、メンバーさんご自身も大きく変わってきています。

あまり自分の意見を主張しなかったメンバーさんが、積極的に発言・行動するようになったり、人の輪に入るのが苦手だった人が、すっかりみんなの中に居られるようになったりと、変化はいろいろですが、確実に変化をしてきています。

障害の度合いやIQ指数だけでは、その人自身を判断できないし、障害やIQ指数は変わらないであれ、生活能力やコミュニケーション能力は向上していけることは、メンバーさんをみていると明白です。

障害があっても、その人が置かれた環境と、良好な他者との関わり合いがあれば、変化・成長していくことは可能であると、アルテスパティオのメンバーさんをみていると確信します。

絵だけに絞って考えれば、メンバーさんお一人お一人の作風は固まっているので、次はそれをどのようにして「作品」としてより良い形に持っていけるか、という段階にきていると思っています。ここは私を含め支援者が知恵を絞り、メンバーさんと相談して進めていく必要があります。

あと、現段階ではポストカードサイズの画用紙に描いてもらっているので、これからはそれより大きなサイズの紙に描いてもらうようにお願いしました。

絵の描き始めは、描くことの気負いをなくすことや、作風の方向性や描き方を定めるために「描き捨てる」感覚で、小さいサイズでテンポよく描いていただく必要がありましたが、これからは少し大きいサイズの画面に向かって、じっくりと描いていく段階に入っていると思っています。

アルテスパティオに皆さんとお会いすると、優しい気持ちにさせていただきます。お昼休みに、演奏が得意なMさんが弾く電子ピアノに合わせて、自然と皆さんが声を合わせて歌い始めた歌声を聴いていたら、思わず涙しそうになった私。年かなぁ、、と思ってしまいましたが、この場、この瞬間に神様がおられるのではないか、と思ってしまったほど平和な時間でした。本当にありがとう。

次回は3月。また皆さんに会えるのを楽しみにしていますね!