デッサン「シーザー」

19歳の時に描いたデッサン。志望大学受験のために勉強していたのですが、このデッサンを描いた後におかしくなってしまい精神病院に入院。

結局、大学教育を受けることが出来ず、体調と向き合いながらアルバイトを少しずつ始めて、ポツリポツリと自分の絵を描くしかなかった30年前の私です。

躓きが必ずしも悪いとは言えないけれど、「学びたい」という意欲が満たされなかったのは、今でも残念に思う時があります。

デッサンは描くための基礎とは思うけれど、基礎があるからと言って良い絵が描けるかは別の問題と思っています。

でも、私にとってデッサンすることは絵を描くための準備体操のようなもので、感覚を研ぎ澄ますための行為と思っています。

描きたい絵ばかりを描き続けていると、感覚が弛緩してくるので、時折デッサンをする必要を感じていて、希望者がいれば一緒にデッサンする教室が出来たらいいな、と思っています。