読書って、いいな!(『おじいちゃん』ジョン・バーニンガム)

2019.02.07(11:02) カテゴリ:Essay

20代の時、郷里・山梨県の甲府市にある絵本専門店・ゆめやブッククラブに頻繁にお邪魔していました。

絵本も作ってみたいと思っていた私は、良質な絵本をたくさん読んで絵本の勉強をしようと思い、店主のHさんに相談したところ、薦めてくださった絵本のうちの一冊が、このジョン・バーニンガムの『おじいちゃん』でした。

孫娘とおじいちゃんの微笑ましい日常生活の先に来る、悲しい別れと新しい生命の誕生。

私には娘がいて、義父母と同居をしています。私と妻は仕事が忙しく、小さな頃から娘は義父によく遊んでもらっています。義父はとてもやさしいおじいちゃんです。そのやさしいおじいちゃんと娘のやりとりの様子を日常見ているので、この絵本の物語が、私の今の生活風景と非常に重なってしまい仕方がありません。

いつまでも元気でいて欲しいおじいちゃん。でも、いつの日か必ず別れの日がやって来ます。

この世から旅立つ生命と、新しく生まれくる生命。「生」と「死」は、この大宇宙の摂理です。星だって生まれては死んでいきます。この身をもって生まれ出た以上、「死」を回避することはできません。

別れはとても悲しい。でも同時に、喜びに満ちた新しい生命もこの世には誕生します。

この絵本は、大いなる「生命の循環」を、孫娘とおじいちゃんのやさしさに溢れた何気ない日常生活の中で表現した、素晴らしい作品と思います。