思い巡らすこと

2019.07.05(10:33) カテゴリ:Essay

「祈り」とは、超越的な存在に向き合い行う、親密な交わりと私は思っています。

恥ずかしながら個人的な願望をお祈りしてしまうことが多い私ではありますが、祈り続ける過程で、本当に自分が望んでいるものの輪郭がハッキリとすることが多々あります。また祈りの最中、深い深い記憶の底に隠れていた遠い記憶が、鮮やかに甦ることもあります。

過去、傷つけてしまったであろう人たちへの悔恨や、今まで私を支えてくれた恩人たちへの感謝の気持ちなど、普段生活している上では、なかなか思い出すことのない、今まで出会ってきた多くの人たちの顔が次々と脳裏に現れ出ます。その中には、もうこの世を去ってしまった人や、再び出会うことがないであろう人もいます。

謝ろうにも謝れない人たち。感謝を伝えたくても伝えられない人たち。

彼らのことを思い巡らし、祈っていると、自ずと涙が溢れてしまいます。自らを慰めているだけだと言われればそれまでなのですが、この世を去った人たちや、現在どこに居るのかわからない人たちなど、直接会えない彼らに向かって今の私ができることは、私の思いを彼らに届けて欲しいと祈ることと思っています。

そして、もし彼らに直接会える機会があったのならば、素直に謝れる勇気と、恥ずかしがらずに感謝の気持ちを伝えられる勇気を私に与えて欲しい、と併せて祈っています。