公園の清掃

2020.05.05(5:58) カテゴリ:Essay

私の住む地区の住民持ち回りで、地区内にある公園の清掃をしていて、今週一週間が我が家の担当となりました。

おじいちゃん、娘、そして私の三人でやる予定でしたが、おじいちゃんが腰を痛めてしまい、娘と私の二人でやっています。

公園に到着すると、まずロッカーを開けて中から火ばさみを取り出し、ゴミ袋を片手に公園内を周回しながらゴミを拾います。ゴミの多くはタバコの吸殻、その他はお菓子の袋やジュースの空き缶など。この公園にはゴミ箱がないので放置してしまうのかな?と思いつつ、せっせとゴミを拾います。

しばらくして、なんの気なしに芝生の中にある白いものを拾うと「ぎゃー」。よくみると何かの骨。近くでカラスが大きな声で鳴いているので、もしかしたら小鳥などを食べてしまった残骸なのかも・・。ちょっとホラーです。

この公園の外周には桜の木と白樺が並んでいるのですが、大きくなった白樺の木の上半分が大胆に切られていて、可愛そうな姿になっていました。残念な気持ちで無残な姿の白樺を見上げていると「ポタン、ポタン」と、どこからか大きな音が聞こえました。よくよく見ると、切られた太い枝から樹液が音をたてて滴り落ちていたのです。そして切られた部分からは、柔らかな黄緑色の芽をつけた細い枝が空に向かって伸びていて、植物の生命力の逞しさに驚きました。

ゴミ拾いの次は公衆トイレです。まずトイレの中のゴミを拾い、水をまき、デッキブラシで床の汚れを落とします。汚れを落としたら、まいた水と一緒に汚れを外にかき出し終了。利用者が綺麗に使うからか、ほとんど汚れていなくて楽なのは助かります。

全てが終了したら、道具をしまいロッカーの鍵をかけておしまい。きれいになった公園で、娘はブランコで遊び始めました。

子どもの遊び場であり、大人の憩いの場でもあるこの小さな公園。私と娘の思い出もたくさんあります。この公園を利用するみんなのお役に立てていると思うと、ちょっぴり誇らしげな気分にもなります。