節制

2020.07.14(21:32) カテゴリ:Essay

最近会った人から「痩せましたね」と言われます。

体重計に乗ると、確かに体重が減っています。でも、何か病気に罹っている訳でもなく(と思っている)、食欲不振で物が食べられない訳でもありません。

理由は簡単、食事を節制しているからです。

基本的に食べるのが大好きで、食欲も旺盛な私。モリモリ食べるのですがあまり太らない体質みたいで、30歳までは高校時代の体重を維持していました。

でも、30歳を超えたら途端に少しづつ太り始めました。加齢により新陳代謝が落ちたのが原因と思っていますが、それまで通り1日3食ご飯を食べていると、どんどん太ってしまい「これはヤバい!」と思うようになりました。

食事の節制を意識するようになったのは、福音書の中にイエス・キリストが荒野で断食をした、と言う記述にふれたことや、四旬節の大斎・小斎の存在を知ったこともあります。

それまで健康維持には1日3回の食事は欠かせない、と思い込んでいて、食事の制限を意識したことはありませんでしたが、増え続ける体重はどうにかしないとなりません。

そこで、1日の食事を2回にするようにしました。

初めは空腹が辛くて大変だったのですが、身体が慣れてくるとそれほど苦にならなくなりましたし、栄養補給は必要ですが、食べすぎると眠くなったり、意識が鈍くなって良い仕事ができません。食事を節制することで、意識を明瞭に維持することができますし、飽食の国・日本で暮らす私が、この世界で飢えに苦しむ人たちの気持ちをほんのちょっとだけ理解できるような気がします。

欲望が肥大化し続けるこの世界の中で、自分自身を保つ意味でも「節制」って大切なんだなぁ、と体重計の目盛りを見ながら思っています。