豊かな広がり

2021.01.13(9:00) カテゴリ:Essay

「私たちに反対しない者は、私たちの味方である」

元来、人とうまく付き合えず、自分を出すと迷惑がられ、自分を抑えて人に合わせると精神的に参ってしまう私。学生時代、とりわけ思春期を迎えたあたりから難しさが増し、大人になってからも人との付き合いで辛い経験をした私は、すっかり人間恐怖症になってしまいました。

現在は家族もいるし、自宅で仕事ができるので、人間関係に悩まされることは非常に少なくなりましたが、辛い過去の後遺症は未だに残っています。

基本的に他者に不信感や恐れがあって、ちょっとでも何かがあると心を閉ざし、対話の扉を閉めてしまうことがあります。そして、相手を敵(私に反対する者)か、味方であるか、の単純な構図に当てはめてしまうことが多いのです。

こんな未熟な私なので、このイエス・キリストの言葉はとても心に響きます。

ある一点においては意見が合わずとも、だからと言って私の全てに反対している訳でもないですし、相手が悪人である訳でもありません。よい面もたくさんあり、同意できる点も多々あるはずです。

相手を敵(私に反対する者)にしてしまうのは自分自身の問題が多く、「反対しない者は、味方である」という考えで周りを見渡すと、周囲の人間関係が豊かな広がりをみせはじめます。

そしてなにより、頑なになった私の心を和らげ、気持ちを軽くしてくれる「言葉の力」を痛切に感じるのです。