ホロリ

2021.04.02(16:00) カテゴリ:Essay

聖金曜日の今日、カトリック教会に出かけてイエス・キリストの受難に思いを馳せました。

十字架のイエス像を前にして、この世に溢れる悲しみや苦しみを想像して、目頭が熱くなってしまった私。

教会から帰宅する途中、車の中でNHKラジオ第二を聴いていたら、定時制や通信制の高校に通う学生が、その想いを発表する番組がやっていました。

小さい頃から大きな苦しみを抱えて生き抜いてきた若者たち。

途中、大きな挫折を味わいながらも、佳い出会いを得て、自分らしい人生を再び歩み始め、頑張っている彼らの姿を聴いていて、またもや目頭が熱くなってしまった私。

中でも、幼い頃から辛く当たられ、折り合いが悪かった母親を、苦しみ抜いて生き延びてきた息子さんが心配するくだりを聴いて、その健気さに思わずホロリ。

子どもって、本当にやさしいんですよね。

でも、この日本社会は、そのやさしい子どもたちに対して、やさしい社会なのでしょうか?

先月ミツイパブリッシングから刊行した『わかな十五歳』も、原発事故をテーマにした本ではありますが、原発事故によって露呈したこの日本社会の姿が、子どもたちの目にどう映ったのかが描かれています。

もっと子どもたちの声に耳を傾けるべきでしょうし、もっと子どもたちにやさしくあって良いと思うのです。

やさしい子どもたちが、これ以上苦しまないように、そして幸せな人生を歩みますように、と、聖金曜日の夜空に向かって祈るのでした。

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