苦しみの根源

2021.04.05(6:41) カテゴリ:Essay

先日、大好きなNHKラジオ第二で、定時制や通信制の高校に通う生徒さんたちの発表の番組を聴いていたのですが、彼らを苦しめる原因は、世間一般にまかり通る「普通」や「当たり前」という概念であるように感じました。

「普通」や「当たり前」が出来ない自分自身を責め、自信を失ってしまう若者たち。

そもそも「普通」や「当たり前」って、あってないようなものですし、一人一人得手不得手があって当然だし、学びゆくスピードだって違うのは当然です。

得手不得手があることや、学びゆくスピードがそれぞれ違うという現実を認めれば、彼らは自分自身を責める必要はないし、自信を失うこともないと感じました。「違い」が認められない社会こそが、苦しみの根源ではないのかな? と、彼らの発表を聴いていて思いました。

「個」が共同体の一部という意識が強い日本社会は、「個」の意識が希薄なようにも感じます。これはとても長い歴史の中で培われたものと思いますが、この番組で発表された生徒さんたちは、この日本社会の中にあって、「個」の意識が保てている存在のようにも感じましたし、彼らのような存在が、これからの日本社会を、より生きやすい社会に変化させていく存在であるようにも感じました。