優しいやりとり その3

2021.07.19(11:00) カテゴリ:Essay

このところ新聞配達のアルバイトの最中に起きた、優しいやりとりをこのブログで書いていますが、本日も心温まる出来事がありました。

連日の酷暑の中、黙々と新聞を配達しているのですが、購読いただいているお宅のポストに何やら一枚の紙が貼ってありました。

「大変な暑さの中、配達ご苦労様です。いつもありがとうございます。」

と、私に対する優しいメッセージが書かれていて、思わず「ジーン」としてしまった私。

嬉しかった私は、その紙の余白に

「お心遣いありがとうございます。お客様もどうぞご自愛ください。」

と、鉛筆で書き入れて、次のお宅へと配達を続けました。

大変な暑さと日差しの中での配達なので、すっかりまるこげチョコパンマンの私。短時間のアルバイトではありますが、夏の酷暑や冬の大雪の中の配達はなかなか大変です。

でも、このなかなか大変な新聞配達のアルバイトを通じて見えてくる「景色」というものがあって、賃金以上に私は大きなモノをいただいているようにも感じています。

「表現」って「人間という生き物の理解」が重要だと思っていて、快適なアトリエにこもって絵を描くだけでは到達できない領域があるようにも思っています。

新聞配達の最中に見えてくる「景色」や「優しいやりとり」が、私の内面を豊かにしてくださっているようにも感じていますし、人間に対する「眼差し」をも変化させていただいていると思っています。