存在

2021.09.06(13:00) カテゴリ:Essay

お世話になった人や、親しくはないけれどもその人のことを存じ上げていた方の訃報を最近いただきます。

ついこの前まで私の目の前に居て会話をしていた人が、突然の「死」を境にこの世界から居なくなる、と言う現実がなかなか受け入れられず戸惑います。

「悲しみ」も確かにありますが、不思議な感覚の中の実感の無い現実に「ふわふわ」しているような感じなのです。そして私の脳裏に刻まれた、その相手との何気ない瞬間だけが「存在」するのです。

「死」という境界線を超えてしまった生命は、一体何処に行くのだろうか。

人間の有史から問われ続ける問いに対しての答えは出ないのだけど、「死」という境界線を超えてしまった人たちのことを何度も思い返し、記憶の中にあるその「存在」を確かめるのです。