私の楽しみ その18

2022.02.16(17:00) カテゴリ:Essay

今まで描いた作品を額装することは殆ど無かった私。

今から15年ほど前の東京時代では、たびたび展覧会をしていましたが、アルバイト生活の私にとっては額装するお金も無く、ケント紙に描いた作品をマットに嵌め込んだだけで展覧会をしたこともありました。

額装は貧しい私にとってかなりの負担で、展示するたびに数十点の作品を額装することは当時の私には無理でした。

大きな油絵などを入れる重厚で装飾的な額はかなりの高額になりますが、私のようなアクリルで描いた作品を入れる額はそれほど高額ではありません。でも、アルバイト生活だった私には、そのお金を捻出する余裕が無かったのです。

今だって全く余裕はありませんし、この長引くコロナ禍の影響を確実に受けている私ですが、絵はコツコツ描いているので、ちょっとした臨時収入があった時に額装するようにしています。

額装すると絵の見栄えが全く変わってきますし、保護管理の観点からも安心です。

最近は、「絵は額装して完成」と思うようになりました。

コロナ禍に加えて不穏なニュースが耳に入ってきく昨今、なんだか気持ちが重苦しくなる毎日ですが、絵を描くと少し元気になります。

自分の気持ちを整える意味でも絵を描き、出来上がった絵をコツコツと額装することが私のささやかな楽しみなのです。