三浦綾子記念文学館へようこそ

8/1より三浦綾子記念文学館二階回廊で始まった、『氷点の街「旭川」を描く』展の作品紹介を少しづつしていきたいと思います。

まずは1作品目。タイトルは「三浦綾子記念文学館へようこそ」です。

『氷点』の舞台となった見本林の入口にある、雪の結晶を象徴化した外観の三浦綾子記念文学館。1998年に、全国の三浦綾子ファンの募金によって建てられ、「民の力」で運営されている全国でも稀な文学館です。冬季は降り積もった雪に囲まれるこの文学館の入口付近に、動物たちが集まっている様子を描きました。

私が「ANIMALS(動物たち)」シリーズを描き始めたキッカケは、東日本大震災でした。

大地震、大津波、そして原発事故。

死者行方不明者は2万人ちかくにものぼり、原発事故は今なお終息の見込みはありません。

それまで自主制作で描き続けてきた作品は、社会派なテーマを多く描いていましたが、私自身が受け止められない東日本大震災の現実のあまりの衝撃に、社会派な作品を描く気力を失ってしまった2011年でした。

不安で動揺していた2011年、「描く」ことで自分自身を支えてきた私は、自然と「明るく楽しい動物たちの絵」を描き始めました。

受け止められない凄まじい現実に対して、「明るく楽しい動物たちの絵」を描くことで、私自身の「心のバランス」をとろうとしたと理解しています。

今回の展示は、私の「心のバランス」をとろうとして生まれた「ANIMALS(動物たち)」シリーズ10点が展示されています。

この展示を観て、単純に「可愛い」「面白い」と、「明るく楽しい気持ち」になってくださったら嬉しいです。