三浦綾子記念文学館へようこそ
『氷点』の舞台となった見本林の入口にある、雪の結晶を象徴化した外観の三浦綾子記念文学館。
1998年に、全国の三浦綾子ファンの募金によって建てられ、「民の力」で運営されている全国でも稀な文学館です。
冬季は降り積もった雪に囲まれるこの文学館の入口付近に、動物たちが集まっている様子を描きました。
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私が「ANIMALS(動物たち)」シリーズを描き始めたキッカケは、東日本大震災でした。
大地震、大津波、そして原発事故。
死者行方不明者は2万人ちかくにものぼり、原発事故は今なお終息の見込みはありません。
私自身が受け止められない東日本大震災の現実のあまりの衝撃に、作品を描く気力を失ってしまった2011年でした。
不安で動揺していた2011年、「描く」ことで自分自身を支えてきた私は、自然と「明るく楽しい動物たちの絵」を描き始めました。
受け止められない凄まじい現実に対して、「明るく楽しい動物たちの絵」を描くことで、私自身の「心のバランス」をとろうとしたと理解しています。
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