hope(1999)

高校時代から精神的に参ってしまっていて、20歳の時に精神病院の閉鎖病棟に入院した私。退院後も意欲がわかず、元気のない毎日を過ごしていました。

すっかり自信を失った私は、絵の道具を押し入れにしまい込み、画集を開くのも恐ろしくなっていました。

しばらくして私を心配して会いにきてくれた友人の「もう一度、絵を描いてみたら」の一言から、再び少しづつ絵を描き始め、毎日コツコツ絵筆を運びました。

その後アルバイトを始め、セツ・モードセミナーに通い、卒業を前にした2000年1月の誌上コンペ「ザ・チョイス」に何気に応募したところ、当時世界的に活躍していたイラストレーターの若野桂さんに選んでいただきました。その年の年度賞審査でも若野桂さんが満点をくださって、若野桂特別賞をいただいた作品となりました。

東京・丸の内のビジネス街をタバコ片手に行き交うサラリーマンの男性たち。日本を支えてきたサラリーマンの姿から浮かんだイメージを描きました。

生きていれば良いことが起こることを実感した作品です。

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『hope』(1999)

I drew the image that appeared from the figure of the office worker of the business area of Tokyo that supported Japan.