記憶(2004)

東京に出て貧乏生活を始めた私。生まれ育った自然豊かな環境とは違い、緑も少なく、建物は込み入っていて、生活しているだけで息苦しさを感じていました。

時々山梨に帰省すると、その豊かな自然に癒され、気持ちが広々として英気を養うことができました。

帰省のたびに訪れたのが、ミレーの収蔵で名高い山梨県立美術館です。季節ごとの企画展を楽しみ、緑の庭にたたずむことが何より好きでした。

東京に戻り、再び都会の生活に戻った私は、山梨県立美術館の庭を描き始めました。心の中で、自然豊かな環境でゆっくり深呼吸できたような気持ちになれたからです。

小学生の時に初めて訪れた山梨県立美術館。外界とは全くの別世界にすっかり魅了されて、後に絵を描く人生を歩むことになった契機の場所でもあります。

この絵は、辛く苦しい時期を支えてもらった、思い出深い山梨県立美術館の入口付近の風景を描きました。

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『Memory』(2004)

I drew scenery of entrance of the memorable Yamanashi Prefectural art museum.