
Silent Sound(2006)ポストカード有
甲府駅ビル・エクラン(現セレオ)で早朝の清掃のアルバイトをしていた時のこと。
駅の改札からコンコースを抜けて、10分おきにやってくる通勤通学の人の波。その中に背の高い白杖をついた盲目と思われる男性がいました。
点字ブロックを頼りにひょいひょいとすすむ彼でしたが、ある朝、駅前の花壇に腰をかけて歌を歌うストリートミュージシャンの前に足を止めました。
じっと、その歌声に耳を傾ける盲目の男性。
その後ろ姿を眺めていた私は「あの男性には、あの歌声がどんな風に聴こえているのだろうか」という想いが心の中にわいてきました。
真夏の早朝に出会った一場面。
その光景を元に、この絵を描きました。
