『ちびちび哺乳は母の味』絵画制作
「ちびちび哺乳」を普及啓発されている、獣医師のI様のご依頼で描いた作品です。
ちびちび哺乳とは、生後間もない子牛にミルクを与える際に、母牛の乳房から哺乳するように「ちびちび」とミルクを与える哺乳法です。
人間の都合を優先して一気にミルクを与えると、子牛は下痢を起こしたりするそうで、その場合投薬の必要も出てくるのですが、ちびちびと子牛のペースに合わせて哺乳してもらうと下痢をせず、体重も増加して、成牛になったときの乳量も多いそうです。
人間の都合に子牛を合わせるのではなく、人間が子牛に寄り添う形が「ちびちび哺乳」なのだそうです。
子育て中の私が常々気をつけていることは、「大人の都合ではなく、子どもに寄り添うこと」でして、私の子どもに対する向き合い方と「ちびちび哺乳」は重なり、思いを込めてこの絵を描きました。
「ちびちび哺乳」は子牛に対する優しさと感じていて、この優しさがもっと広まるといいな、と思っています。