オリジナル絵本『甲府の動物園物語』

今から八十年ほど前、日本は戦時中でした。そのころ全国の動物園では空襲で檻が壊れて猛獣が逃げ出す恐れがあることから「猛獣処分」として次々と動物たちが殺されました。そんな時代に、山梨県の甲府の動物園には「猛獣処分」から動物たちの生命を守ろうとした二代目園長の小林承吉さんがいました。その小林承吉園長の姿を描いた、戦前・戦中・戦後の甲府の動物園の物語です。世界中で暴力の応酬が繰り広げられ、緊張が高まる今、生命の尊さと戦争の恐ろしさ、そして家族の絆を伝える、大人から子どもまで読める絵本です。この『甲府の動物園物語』は、文・絵・デザインを全て担当しました。