甲府空襲の日に想うこと

2024.07.07(12:04) カテゴリ:Essay

太平洋戦争末期の1945年7月6日から7月7日にかけて、甲府に爆撃がありました。

甲府空襲です。

昨年春に刊行した『甲府の動物園物語』でも甲府空襲にふれています。

この絵本の制作が佳境を迎えた頃にロシアとウクライナ、刊行後の今はイスラエルとパレスチナでも暴力の嵐が吹き荒れています。

戦争を経験したことのない私ですが、この絵本を制作する中で甲府空襲の資料を調べると、その悲惨な様子に言葉を失いました。

戦争は人間の歴史の暗部ですし、出来れば直視したくないものですが、目を逸らし続けていたら、きっと同じ過ちを繰り返すと思うのです。

私たちは、殺したり、殺されたりするために生まれてきた訳ではなく、互いに愛し合う社会をどのように作っていくことが出来るかに力を注ぐ必要があると思っています。

表現者の端くれの私が、生きている間に、表現者として出来ることを、ひとつひとつカタチにしていくことが出来たら、思っています