てっちゃんの畑で農作業(にんじん)

2020.08.05(2:00) カテゴリ:Essay

東日本大震災の後、自分たちが食べる分の食料をできるだけ自分たちで作ろうと思い立ち、無農薬農家のてっちゃんの畑で野菜を作っています。

6月に植えたのはにんじん。雑草をとり、土を起こしてから寄せて、マルチを張ってから、小さな小さな種を優しく植えました。2ヶ月ほど経った現在、にんじんは順調に大きくなってきています。そして今回は、さらに大きく成長させるために、少し大きくなったにんじんの間引きをしました。

にんじんを作るようになって、初めて「にんじんの種」を見た私。その小ささにとてもとても驚きました。鼻息でも飛んで行ってしまいそうな「にんじんの種」。これが立派なにんじんになるのだから驚きです。

思えば人間だってそう。小さな受精卵がお母さんのお腹の中で育まれて、出てくる頃には全ての機能が備わっている一人前の人間となっているのですから本当に不思議です。

動物にしても植物にしても、「生命」って不思議だし、すごいものだと感心しきりです。真っ暗闇の大宇宙に灯った灯火のようなこの地球の「生命」。当たり前のようでいて、当たり前でない「奇跡」の中に私たちが生きていることを実感します。

物言わぬ野菜を育てることで、「生命」について考えたり、生きていることに感謝できたりして、なんだかとてもよい機会を得ています。

今のところすくすく育っているにんじん。収穫が今から楽しみです。