3月のYくんとのお絵描きの時間

2019.04.04(21:04) カテゴリ:Art School

北海道の鷹栖町にある「森のようちえん ぴっぱら」の同級生だったYくんのお宅で、お絵描きの時間をしています。

久しぶりのお絵描きの時間だったけれど、気持ちも安定していて元気そうなYくん。前日から私の訪問を気にかけてくれていたとお母さんから聞いて嬉しかったです。

今回は描く気満々な様子で、机の上の画用紙を前にして、勢いよくクレヨンで色を塗り始めました。

「白」→「黄緑・緑」→「黒」→「黄土色・肌色」→「青・紫」の順でグングン塗って、30分以上も集中して描いてくれました。

「よし!もう終わり!」といわんばかりに、クレヨンを置いて立ち上がり、スタスタと台所の方に歩いて行ったYくん。

汚れた手をお母さんと洗いながら、今回塗った色の順番についてお話ししました。

もしかしたら、「白」/「雪」が融けて→「黄緑・緑」/「草」がところどころ顔を出し→「黒」/ 雪が融けた泥水がはねて「黒く汚れた雪山」だらけの旭川→「黄土色・肌色」/「土」がところどころ顔を出し→「青・紫」/ 春になり爽快な「青空」が広がる季節になった、を表現したのではないでしょうか、と私の推察をお話ししました。

本当のところはわからないのだけど、アルテスパティオのメンバーさんを見ていても、障がいがあり上手にコミュニケーションができなくても、その人ご自身の感じ方・考えは当然お持ちで、その人の中に広がる世界を表現していることを目の当たりにしているので、きっとYくんも自分自身の感じ方・考えに沿って色を選び描いてくれたのではないかと思っています。

言葉によるコミュニケーションが難しくても、「絵」という表現で、その人の感じ方・考えを受け止めることができたら、と思っています。

Yくん、また次回を楽しみにしていますね!