紫綬褒章も受賞している日本屈指のグラフィックデザイナーで、アーティストとしても世界的な評価を受けている遠藤享（すすむ）さんの展覧会が、道立旭川美術館と旭川市内の画廊・ギャラリーシーズで同時開催してます。

遠藤享さんとの出会いは今から20年前、東京でアルバイトをしながら絵を描く下積み時代に、渋谷区神宮前のカフェレストランJ-COOK（ジェイクック）で偶然出会ったことに遡ります。

高校時代の美術の教科書に遠藤さんの作品が掲載されていたことや、郷里・山梨県立美術館でたびたび遠藤さんの作品を拝見していたことから、緊張しながらもお声がけさせていただいたのですが、明るく朗らかに応じてくださり、そのご縁が今も繋がっていることに只々感謝するばかりです。

遠藤さんはグラフィクデザイナーとしても一流ですが、同時にアーティストとしても一流で、その横断的に表現活動をされる姿は私の憧れです。また、遠藤さんの先生である旭川出身の山口正城さんも、アート・グラフィックデザイン・プロダクトデザイン・教育の分野で大変な功績を遺された方で、横断的な幅の広い表現活動をされました。

遠藤さんや山口さんの足元にも及ばない私ですが、横断的な表現に強い憧れがあり、それを実践されたお二人を心から尊敬しています。また、遠藤さんからは才能だけでなく、お人柄や人間性、表現者としての精神性などを、何気ない会話の中からとても多くのことを学ばせていただきました。

是非この機会に、遠藤享さんのアートとデザインの素晴らしい作品に触れて欲しいと思っています。

道立旭川美術館　https://artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp/abj/exhibition/program/170

ギャラリーシーズ　https://www.g-shes.com