夕刊配達の3年半

2023.09.30(23:00) カテゴリ:Essay

北海道新聞の夕刊が9月末日をもって休刊となり、3年半続けた夕刊配達の仕事もお役御免となりました。

コロナ禍が広がり、社会不安が増大する中で、人とほとんど会わない仕事ということで始めた夕刊配達ですが、自分に合ったとても楽しい仕事でした。

夏は30℃を超える厳しい暑さの中、冬はマイナス20℃近くの吹雪の中を、毎日8キロくらいの道のりを黙々と配達するのはなかなか大変でしたが、購読者の皆様との温かなふれあいに励まされながら楽しく勤めさせていただきました。

新聞が余ってしまい未配のお宅は何処かと青くなったり、カラスに襲われたり、蜂の襲撃に怯えたり、氷の塊が頭上に落ちてきて間一髪だったり、購読者様からお飲み物をいただいたり、と本当に色々ありましたが、全てが楽しい思い出です。

最終日の今日、購読者様のお宅のポストに、私への労いのメッセージカードを貼ってくださっているお宅が何軒かあり非常に感激しました。そして、もう夕刊を配達しなくていいんだ、と思うと一抹の寂しさを感じています。

夕刊配達は終了しますが、担当地区の別配業務は残るので、仕事量は減りますが、相変わらずアルバイト二つの掛け持ち生活は続行です。でも、週6の夕刊配達がなくなるので、少し時間に余裕ができるので、絵画や絵本の制作に時間を割いたり、今まで時間がなくてできなかった作業に時間を充てたいと思っています。

額に汗して働く「勤労」の大切さを身に染みて感じた3年半。私の人生も次なる局面に入っていく感じがしていますが、充実した創作活動のためにも、今後も「勤労」を日々の生活の中に組み入れていきます。

ホッとして、ちょっぴり寂しいのですが、3年半ありがとうございました。