デッサン「レモン」

2023.08.26(17:40) カテゴリ:Essay

数年前から私に必要なのは「学び」であることを痛感していて、本を読んだり、旭川市内の絵画教室でデッサンをしたり、某大手美術予備校の通信教育で基礎からの学び直しを始めています。

でも、生活は楽ではないので、アルバイトを2つ掛け持ちしながら自宅の仕事をしていて、体力的にはヘトヘトですし、時間もなければ「学び」にかけるちょっとしたお金も捻出できないのが現状で、なかなか思うように「学び」が進められずにいるジレンマを抱えています。

受験生時代は健康に恵まれず、経済的にも豊かな家庭ではなかったので、いろいろ悩んでしまって精神的に参ってしまったのですが、この歳になっても思うような「学び」が出来ず「うーん。。」と唸ってしまいますが、冷静に考えてみれば「お金をかけずともいろいろな角度からの「学び」が出来るのが「美術」ではないか」と思った私です。

「時間もなければ、お金もない」のなら、「ちょっとした時間で、お金がかからない「学び」をすればいいんだ」と思って、身近な物を短時間でデッサンすることを始めています。

この「レモン」が上手いのか下手なのかはよくわからないのですが、「観察して手を動かすこと」は、自由な絵画表現や、イラスト・デザイン・本作りの仕事においても重要な訓練ですし、「表現をする感性」が研ぎ澄まされる感じがしています。

大人になるとやることが多すぎて、「学び直し」をするにも非常にエネルギーを要します。でも、これを今しないと、私の未来が拓けない、と感じているのです。

人生は限られているし、なかなか前に進めない時期もありますが、小さなことでも「今」出来ることをコツコツとやり続けることが重要と感じていて、こういった姿を、我が子や絵画教室に集う子どもたちに見せることも意義のあることと思っています。