それほど上手ではありませんが、デッサンが好きです。

ミケランジェロは弟子たちにデッサンの重要性を説いてたそうですし、デッサンはあらゆる表現の基礎になると私は思っています。

「受験科目としてのデッサン」として捉える風潮が強まることに関しては引いたスタンスをとる私ですが、時代によってのデッサンの捉え方が変化したとしても、オーソドックスな美術の学びの基本となることは変わらないと思っています。

ただし、完璧なデッサン力を身につけたからといって、自分なりの表現に到達できるかは必ずしも一致しないと思っていて、現に、オーソドックスな美術の学びを習得せずとも自分なりの表現に到達して活躍している人はたくさんいます。そこが美術の難しいところであり、面白いところと思っています。

私が今、学び直しとして「基本のき」のデッサンに取り組んでいるのかというと、今までほぼ独学でやってきた私の「弱い部分」というか、「補う必要がある部分」が見えてきたことと、加齢に伴い、未熟な自分を受け入れて、謙虚に学ぶ姿勢が身についてきたからであると思っています。

今まで独学でやってきたことに必要な「学び」を加えて、自分なりの表現をしっかりとしたものにしていきたいと思っています。