先日、故郷・山梨県に帰省したのですが、甲府駅に到着して、ふと「歩いて南アルプス市の実家に帰ろうかな」と思いました。

バスや電車まで少し時間があるし、空も山並みも美しい秋晴れの景色は、私の心を踊らせてしまったのです。

てくてくと歩き出したのですが、今まで通ったことのない路地や、昔よく通った小道など、懐かしさや新たな発見などを楽しみながら、ちょうど２時間で実家に到着。足はちょっと疲れたけれど、さほど疲労感はなく、とても楽しかったです。

ただ、道中、空き家がとても多くて少子高齢化が勢いよく進んでいることを実感したり、田んぼや畑が住宅地に変わっているところも多く、これも田畑の担い手が居なくなったからとも思い、将来、地域を維持できていけるのかを心配したり、心細くなったりもしました。

世の中、非常に便利になりましたが、便利になればなるほど、人間の持つ身体性が奪われるように感じています。だからこそ、私は生活の中で、敢えて不自由さを選ぶ、と言うか、手間のかかる選択をするように心がけています。

今回、甲府駅から南アルプス市の実家まで歩いたのですが、途中、中学生女子三人組に声をかけられたり、と面白い出来事もありましたが、こういった出来事も歩かないと起きないものですよね。

非常に楽しかった徒歩の旅。また次回も歩いてみようかな、と思っています。