読書っていいな!(「回勅ラウダート・シ」)
2019.08.20(11:12) カテゴリ:Essay毎日読書を日課としていて、少しづついろいろな本を読んでいます。
旧約・新約聖書を中心に、何冊かを同時に読み進めていますが、最近2回目の読了をした一冊がこの「回勅ラウダート・シ」です。
この本は、現在この地球が抱える環境問題に対しての教皇フランシスコの鋭い考察と、これからを生きる私たちはどのような姿勢でこの環境問題と向き合い、生きていくべきかを示してくれる一冊です。
日本においても異常気象が頻発し、常態化していることを多くの人が憂慮していると思います。夏場の異常なまでの酷暑や、凄まじい豪雨に伴う水害や土砂災害などが日本各地を襲っています。海外に目を向けても欧州を襲う熱波や、アラスカなど北極圏で起こる大規模な山火事のニュースも耳に入ってきます。私の住む旭川においても、雪の量が減り、風が強く吹くようになり、長年この地に住んでいる義理の父母も気象が変わってきていると話しています。
プラスチックによる海洋汚染に代表されるように、人間の経済活動が、この地球に住むあらゆる被造物に大きな悪影響を与えているのは明らかですが、人間そのものを悲観視し、過小に評価するのではなく、大きな問題に対しても改善していく力を秘めている人間の可能性を信じている点に励みをいただきました。
地球規模の大きな環境問題に対して、ちっぽけな自分に何ができるのだろうか・・、と尻込みしてしまう私ですが、とりあえずできることからと思い、コンビニやスーパーではレジ袋を断るようにし始めました。以前よりマイバックを使用していましたが、より徹底するようにし始めました。お豆腐やお肉などを買うと、レジで一個一個を別々のビニール袋に入れてくれるのですが、それも断るようにしました。また、蒸し暑い夏場は寝苦しいのですが、エアコンではなくキャンプなどで食材を冷やすために用いる大きめの保冷剤を冷やして、何個かを布団に並べて眠るようにしました。何回も繰り返して使用できるし、冷たくて気持ちよく眠れます。
小さな小さな私の取り組みですが、地球規模の大きな環境問題に対して意識を高めて、行動することが大事なんだろうと思っています。
この本は教皇様が書いているので、もちろんキリスト教からの観点ではありますが、現在の諸問題と向き合い、その改善策を示してくれる非常に力のある一冊ですので、キリスト教の信仰のない方にもオススメの一冊です。