読書っていいな!(ブックカバーチャレンジ1日目『書物としての新約聖書』)

2020.05.07(8:37) カテゴリ:Essay

『多様性のレッスン』『自分がきらいなあなたへ』の著者で、ピアカウンセリングでもお世話になった安積遊歩さんからのバトンを受けて今日からブックカバーチャレンジを始めます。

1日目は『書物としての新約聖書』(田川建三 / 勁草書房 ¥8000+税)です。

新約聖書学者の田川建三さんが、今から25年ほど前に勁草書房から出されたこの本は、新約聖書の正典化の歴史・言語・写本・翻訳の4章から成ります。私はフランシスコ会訳の新約聖書を読んでいるのですが、この本を併せて読むと新約聖書の理解が格段に深まり、読むのが非常に面白くなってきます。例えばギリシャ語を話したであろうシロ・フェニキアの女とアラム語を話すイエス・キリストの会話のたどたどしさは、両者の言語の違いから来るのではないか・・、など、ただ読んでいるだけだと考えもつかない見方を得られるのがこの本の特徴です。3年ほど前に2年かけてこの本を読んだのですが、あまりに頭に入っていないので昨年より改めて読んでいます。知ること、学ぶことが面白いと教えてくれる一冊です。

以前このHPでも取り上げた本ですが、改めて読んでいるので再度取り上げました。新約聖書をお読みになられている方にお勧めしたい本です。それにしても新約聖書学者の嗅覚の鋭さにはただただ脱帽です。本当にすごいなぁ。

勁草書房HP http://www.keisoshobo.co.jp

(ルール説明)
読書文化の普及に貢献するためのチャレンジです。
好きな本を1日1冊、7日間投稿する。
本の説明は無しで、表紙だけの画像をアップする。
毎回1人、友達を招待し参加を要請します。ただし、スルーもOKで次の方を指名するかどうかも気分次第でOKということです。