てっちゃんの畑で農作業(長ネギ)

2020.06.09(1:00) カテゴリ:Essay

無農薬栽培の農家てっちゃんの畑で農作物を作っています。

東日本大震災を経験して、普段の日常が突然日常でなくなることを学びました。大きな災害が起これば物流は止まり、スーパーなどの店頭では品薄になり、食糧が買えなくなることを経験してから、「せめて自分たちで作れる食料は作るようにしよう!」と妻と決めて、知人の無農薬栽培の農家てっちゃんの畑で、農作物を作り始めました。

作る農作物は、じゃがいも・人参・長ネギ・大根です。いずれも保存が効く農作物なので10〜11月に収穫してから丁寧に保存しておけば半年以上は持ちます。自宅に備蓄しておけば、長い冬の期間わざわざスーパーに買い物に行く必要はないので効率的ですし、経済的でもあります。

5月から少しづつ作り始めるのですが、まず初めは長ネギです。

草をとって土を掘り起こしてから、30センチくらい土を寄せて盛り上げます。結構高く土を盛り上げないと長ネギの白い部分が短くなってしまい、柔らかく食べられるところが少なくなってしまいます。その上にマルチ(黒いビニール)を張り、長い棒を使って垂直にかなり深くまで穴を掘り、そこに長ネギの苗を植えます。20〜30センチくらいの苗がすっぽり入るくらいの穴を掘らないとならないのですが、なかなかうまくできず四苦八苦しながらもなんとか全ての長ネギの苗を植えることができました。

指導をしてくれるてっちゃんと、農作業をしながら政治の話題など色々な話をするのも楽しいです。普段、自宅に籠もって仕事をする私ですが、てっちゃんの畑で土に触れて陽を浴びると非常に気分がよく、デジタルデトックスができているように感じています。

加速度を増してテクノロジーが発展していく現代ですが、生き物としての基本的なところは変われないと思っています。「食べ物を作る」という根源的な営みができることは非常に大切なことですし、「生き延びる手段」を学んでいると言えます。

今年の農作業は始まったばかり。秋の収穫に向けて楽しく農作業をしていきたいと思っています。