平和の作り方

2020.10.09(13:00) カテゴリ:Essay

「互いに愛し合いなさい」

イエス・キリストのこの言葉に考え込む私。

凄まじい暴力が吹き荒れるこの世界に、どうやったら互いに愛し合う平和を実現することが出来るのだろうか、と、途方もない理想への道のりを考えると呆然としてしまう私がいます。

ですが、世の中には自分自身の人生を捧げて、世界平和のために力を尽くしている人がたくさんいます。その姿に触れるたびに私の頭は下がります。

では、自分自身はどうだろうか?

日々の生活に追われ、生活を維持するのに精一杯な私。加えて臆病で小心であるがゆえに、勇気ある行動がなかなかとれず、「互いに愛し合う平和な世界であって欲しい」と願うものの行動が伴わず、結局は他人任せにしている情けない自分がいます。

「情けないなぁ」と、しょんぼりしてしまう私ですが、ある時「そうだ! 自分の出来ることをするしかないんだ!」と、開き直ることにしました。

世界を平和にする大きな影響力は微塵もないけれど、まず私の家庭の中に平和をもたらす努力はできます。妻と子を愛すること、家族が笑顔で過ごせる環境作りに努めることが、私にとってのこの世界を平和にするための関わり方と思ってますし、そのためには、まず第一に私の内に平和がなければなりません。

この世界を構成する最小単位である家庭が平和であればあるほど、きっとこの世界は平和に近づいていくのではないか、と考えます。

世界平和について問われたマザーテレサは「お家に帰って家族を愛しなさい」と、お答えになったと聞きます。

まずは家庭の中の平和と言っても、内向きに陥ることなく「互いに愛し合いなさい」というイエス・キリストの言葉を、私の生活の場において実践していけば、私の家庭のみならず、周辺の人々にもほんの少しだろうけど平和の灯火を分かち合うことが出来るのではなかろうか、と、思っています。

絵を描き、本を作り、そして家庭の中に平和があるように努めること。

自分の出来ることを一つずつやるしかありませんもんね!