2021.03.22(5:00) カテゴリ:Essay

雲を眺めるのがとても好きです。

真っ青な空に浮かぶ真っ白な雲が、風に揺られてその形を変えながら空を泳いでいく様子を眺めると、いろいろなイメージが湧いてきます。

私が三歳くらいの時に、じっと空を見つめていて、空に浮かぶ雲がゆっくりと移動していく様子を初めて目撃した時、非常に驚いたことを今でもよく覚えています。

「雲が動いているよ!」

と興奮して母親に言うと、ニコニコと笑いながら

「雲は動くものなんだよ」

と教えてくれた母親。

確かに雲は風に揺られて移動していくのですが、初めてそれを知った時の驚きったらありませんでした。

当たり前、と認識されていることも、初めての発見ではとても大きな衝撃となるものと、私自身の経験を振り返って感じています。

初めての発見から40年以上が経った今でも、相変わらずぽっかりと浮かぶ雲を眺めて楽しんでいる私です。