氷割り

2021.03.24(6:36) カテゴリ:Essay

春が近づいてくると、ここ旭川ではあちらこちらで路面の氷割りをする姿を見かけるようになります。

11月頃から積り始める雪は、車や人の歩行で踏み固められていくのですが、春が近づき、うず高く積もった雪がだんだんと融けてくると、最下層に眠っていた、圧雪されて厚い板状になった氷が顔を出します。

その氷は、そのままだとなかなか融けてくれないので、鉄のボッコ(=棒のこと:北海道弁)などを垂直に振り下ろし、ガシガシと氷を割っていくのです。

あちらこちらで、おじさんおばさんが家の前の氷を割っていて、砕けた氷がバラバラと道路に広がります。

氷割りの様子を眺めると「北国にも春がもう間近だなぁ」と感じられ、春の到来を実感する、春の風物詩と思っています。