優しいやりとり その2

2021.07.12(22:00) カテゴリ:Essay

先日、新聞配達の最中に、小学生の女の子との優しいやりとりがあったことを書きましたが、本日も優しいやりとりがありました。

強い日差しが照りつけるなか配達をしていると、購読くださっているお宅の女性がテクテクと近寄ってきて、

「はい、これ。いつもお仕事ご苦労様。」

と言って、冷たいポカリスウェットのペットボトルをくださいました。

あまりに嬉しい心遣いに一瞬戸惑いましたが、

「ありがとうございます。遠慮なく頂戴します。」

と言って受け取りました。

冷たいポカリスェットを手に「ジーン」とする私。

このところ心を閉ざし気味だったので余計にこの出来事が心に染みて、涙を堪えながらそのあとの配達を続けました。

インターネットの仮想空間に目を向けると、心無い悪意が飛び交い人間に対する不信感ばかりが増大しますが、いざ現実に目を向けると、直接の人と人とのやりとりの中にはあたたかな優しさが通じ合うようにも感じています。

目下「(出来るだけ)アナログでいこう!」をテーマにしていますが、私たちは現実社会に生きているし、リアルは仮想空間には無いのだということも感じています。

リアルな現実社会においても暴力、差別、悪意はまかり通っていますが、それらを改善するための対話の手段として、仮想空間でのやりとりは不向きとも感じています。

基本的に人が苦手な私ですが、優しいやりとりのたびに、「人間に対する信頼」を取り戻しているような気がしています。