読書っていいな!(『クリスマス・キャロル)

2021.10.03(22:00) カテゴリ:Essay

娘の本棚から借りて読んだ本が『クリスマス・キャロル』です。

ディケンズの不朽の名作でありながら、未だに読んだことのなかったこの物語を読んでみての感想は、

「なんて素晴らしい物語なんでしょう」

です。

途中、ホロリとする場面もありましたし、現代に於いても極めて示唆的な内容にハッとしたり、ともかく素晴らしい物語で、あっという間に読み終えた心温まる内容でした。

社会がどう変化しても、我々は人間の領域を超えられないですし、流行の生活様式に翻弄されやすい私たちですが、「生きる」という営みは、時代が変わってもそう大きく変わることないと思ってます。

この物語は、改めて「人間としての生き方」に気づかせてくれますし、特に今の時代に必要で大切なことを示しています。

名もなき小さな人々が、年に一度のクリスマスに注ぐ想いにも心打たれましたし、商業主義に染まった日本のクリスマスに対しても本来の意味を捉え直し、今一度素朴な純真さを持って、崇敬の想いを持ちたいと思いました。

この物語が、下火になっていたクリスマスを再び活力あるものとしたらしく、物語が社会を変え得る力を持っていることも示しています。

そしてなにより、読者一人一人の心の中に温かな光を灯してくれる素晴らしい物語、と思いました。