インプットとアウトプット

2022.09.27(9:27) カテゴリ:Essay

以前、高名な研究者が「1のアウトプットには100のインプットが必要」と仰っていました。

私自身、絵を描くことやデザインすることを「感覚的な才能に拠るところが大きい」と考えていましたが、その考え違いを最近特に感じるようになりました。

表現者を目指す人にはそもそも何らかの才能が備わっていると思いますが、「持っている才能」だけで勝負するとなるとたちまち表現は行き詰まるでしょうし、精度の高い仕事を継続することは難しいと思うのです。

傲慢さゆえの不勉強やあらゆることに対しての考えが足りない未熟な私自身に中年の今となって気づき、恥入りますが、だからこそ学び直しの必要性を感じました。そして、学びを進み始めると途端に世界が広くなったような気がしています。

探究肌ではない私ですが、教育機関に行かずとも、お金をかけずとも、今居住しているこの場所で必要な学びはできると思っていますし、一歩学びに踏み込むと「学びの楽しさ」をひしと感じるのです。

絵を描くにしても、デザインするにしても、本を作るにしても、今私に必要なのはインプット(学び)であり、いろいろなことを吸収すれば、私が表現できる世界が広がるように思っています。

あらゆる制約の中を生きていますが「インプットとアウトプット」のバランスを考えながら、学びと実践を繰り返していきたい、と思っています。