先日は、月に一度のYくんのお宅でのお絵描きの時間でした。

外の雪が気になったり、おやつが気になったりと、ちょっとソワソワしているYくん。なかなか集中できなかったのですが、時間になったら椅子に座ってお絵描きを開始してくれました。

春から始まったこのお絵描きの時間。紙に絵の具を出して指で塗るという行為を繰り返してきましたが、いささか飽きてきた様子で、20分程度描いたら席を立ってしまいました。暫くしてからお母さんの膝の上に入ってきたYくんは、壁にあるカレンダーの「6」をしきりに指差します。「6」という数字がYくんにとってどういう意味があるのかは分からないのですが、「数字に興味があって私に描いて欲しいのかな？」と思った私は、画用紙いっぱいに「6」を描きました。次に「7」、その次に「8」、その次に「9」、その次に「5」、そして最後に「4」を指差しました。

机の上には画用紙いっぱいの数字が並びます。嬉しそうなYくんは、パチパチと手を叩きました。次に、Yくんは緑のクレヨンを差し出し、私に「持って」という仕草をしました。緑のクレヨンを持つと、今度は私の手を引いて紙の隅になにやら描き始めたのです。それが画像の「4」です。Yくんが初めて数字を描いたのです！しかも描き終った時に「よ、ん。」と発話もしてくれました！なんだか嬉しくて、私はうるっと来ました。

Yくんの成長の歩みは、ゆっくりしているのかも知れません。でも、Yくんのペースで確実に成長しています。「絵を描く」という行為から、Yくんの考えていることや感じていることを理解することが出来ますし、日々確実に成長している様子をうかがい知ることが出来ます。

Yくんとのお絵描きの時間は、新しい発見と喜びがあり、その場に立ち会わせていただけることが本当に嬉しいのです。

Yくん、また来年もどうぞよろしくお願いします。