2月のYくんとのお絵描き教室

2018.03.05(12:07) カテゴリ:Art School

月に一度、娘が通っていた「森のようちえん ぴっぱら」の同級生だったYくんのお宅でお絵描き教室をしています。

雪が降る前までは、集中して絵を描いてくれていたYくんですが、ここ数ヶ月は気持ちが安定せず、落ち着つかない様子も見受けられたYくん。でも今回は、終始上機嫌でニコニコして絵を描いてくれて嬉しかったです。

前に「数字」に関心を示したので、数字をプリントした紙を用意し、加えて「アルファベット」と「りんご」「みかん」「さかな」の絵をプリントした紙も用意しました。Yくんが絵を描くことに集中できないのは、Yくんの気持ちの問題もあるけれど、Yくんの興味関心を引くモチーフを準備してあげられない私の問題でもあると思っています。誰でも「楽しい」「面白い」と、そそられるものには反応しますよね。

ただ、Yくんは言葉でのコミュニケーションが難しいので、Yくんの興味関心のあることが何であるかを掴むことが難しいのです。

ぬりえ形式にプリントした紙をYくんの前に並べたところ、大好きな「りんご」の紙を選び、私の膝の上に座って赤色のペンで塗り始めました。

Yくんがりんごを赤く塗っている最中、私が何気なくお母さんに「Yくんはりんごが好きなようですが、どの種類のりんごが好きなんですか?」と尋ねたところ、「Yは、王林が好きなんですよ」と答えてくれたのですが、その会話を聞いていたYくんは、すかさず黄緑色のペンに持ち替えてりんごの続きを塗り始めたのです。会話を聞いて「りんご=赤」でも「王林=黄緑」ということをYくんは理解していることがわかりました。

片付けが一段落したお母さんがYくんの側に座って、数字の『7』をプリントした紙を手にとって「Y、数字の『7』だよ〜」と話かけたところ、Yくんは『7』を黄色のペンを手に取って塗り始めました。

私はその様子をただ眺めていたのですが、『7』を黄色で塗るYくんの様子をみていたお母さんが突然「あ、わかった。バナナは黄色だから『7』を黄色に塗っているんだわ」と声をあげました。

「バナナ」と「7(ナナ)」は全く違うものだけど、「ナナ」という同じ音が共通していることをYくんは理解していて、だからこそ「7」を「バナナ」の黄色に塗ったのです。

私は、すごい発見にビックリしました!

お母さんによると前から「数字の『10』」と「ジュース」や、「数字の『9』」と「キュウリ」を両手に持って示したことあったそうなのです。

言葉を使って思いを伝えることが難しいYくんですが、今回のように「絵を描くこと」が、Yくんの理解を読み取ったり、思いを受け止める手段になったらいいな、と改めて感じました。そもそも「絵」は言葉を使用しないコミュニケーションの手段であることから、Yくんにはピッタリなのかも。

また、このお絵描き教室にはYくんと私だけでなく、普段生活しているご家族の観察も必要と改めて思いました。

毎回発見があるこのお絵描き教室。また次回楽しみにしていますね!