8月のYくんとのお絵描き教室

2018.09.05(0:00) カテゴリ:Art School

月に一度、娘が通っていた「森のようちえん ぴっぱら」の同級生だったYくんのお宅でお絵描き教室をしています。

今年度より「お絵描き」だけに拘らず、Yくんがニコニコできる楽しい時間になるように少し設定を変えて取り組んでいます。

ここのところ表に出て、お絵描きをしたり遊んだりしていたのですが、今回は表に出ず、室内に居たい様子のYくん。私が来る前に、久し振りに紙にマーカーでお絵描きをしていた様子でした。

色とりどりのマーカーを机の上で転がしていたYくん。お母さんや私が、紫色のペンを指差して「むらさき」、続いて青色のペンを指差し「あお」、次に黄色のペンを指差し「きいろ」とYくんに向かって話すと、ちょっと聞き取りづらかったけれど、「むらさき」「あお」「きいろ」と私たちに返してくれました。お母さん曰く、Yくんは子音の発音が難しいとのことですが、私にはYくんの発した言葉がわかったよ。

そのあとは、別室の毛布に包まってしまったYくん。私は持参した絵本を、毛布に包まったYくんの傍らで読み始めました。

持参した絵本は、長新太さんの「キャベツくん」。「ブギャ!」と驚くブタ山さんとキャベツくんとのやり取りが、テンポよく展開していくこの絵本。初めは毛布に包まって、こちらを見ようとしないYくんでしたが、次第に毛布の隙間から顔をのぞかせ、しまいにはすっかりこの絵本を聞いてくれました。

まだ言葉を話せなかった1歳半くらいの私の娘を膝に乗せ、この「キャベツくん」を読み聞かせたことがあったのですが、物語の意味は分からなかったであろう娘が、ページをめくるごとに「ブギャ!」と驚くブタ山さんに、大きな声でケタケタ大笑いしたことをよく覚えています。

長新太さんの絵本は、大人が読むと「?」というような作品もありますが、子どもの感性にはドンピシャに響くようで、改めて長新太さんの豊かな才能を感じてしまいます。

そのあと数冊読み聞かせをして、今回のお絵描きの時間は終了。

「絵」との関連性も持ちながらも、Yくんがニコニコと楽しめる時間にしたいと思っています。

また次回、Yくんと会えるのを楽しみにしていますね。