読書っていいな!(「名たんていカゲマンと朗月堂書店」)

2019.02.25(11:42) カテゴリ:Essay

私が育った家庭環境は、お世辞にも文化的な環境とは言えないものでした。

本を読むといっても母親が女性週刊誌を読む程度だったし、音楽を聴くでもなく、美術館などに行って文化に触れることも全くない環境でした。

そんな家庭環境だったのですが、月に一度の父親の給料日には、甲府市貢川にある朗月堂書店に連れていってもらい、好きな本を一冊買ってもらうことができました。

この画像の「名たんていカゲマン5巻」は私が初めて買ってもらった漫画本で、保育園に通っていたときのことと記憶しています。

当時の朗月堂書店は現在のB館のみで、今と比べたらこじんまりしたお店でしたが、月に一度の本を買う日を楽しみにしていました。

女性週刊誌くらいしか読まない母親でしたが、「本を踏んだら馬鹿になるよ!」とよく叱られ、本に対する敬意をもっていたようです。

編集者の妻とミツイパブリッシングを立ち上げ、本作りをするようになり、人生の不思議さを感じますが、自分と本との思い出は、月に一度の朗月堂書店でのお買い物でした。

朗月堂書店HP  http://www.rogetsudo.co.jp