読書っていいな!(『アミ 小さな宇宙人』/エンリケ・バリオス著)

2020.03.26(9:37) カテゴリ:Essay

私の髪を切ってもらっている美容室のご主人は、いろいろなお話をしてくれます。その中でも面白かったのは、ご主人が中学生の時にUFOらしきものを目撃したというお話でした。

体育の時間、グラウンドで整列していた時に何気に旭山動物園のある旭山の方を見たら、山の上に鈍色のUFOらしき物体が浮いていたというのです。遠目だから大きさはハッキリわからないけれど、体育館くらいの大きさはあったのではなかろうか、とお話されました。驚きつつ凝視していたそのUFOらしき物体は、次第に消えてしまったそうです。

そんな目撃体験があるご主人が貸してくださったのが、エンリケ・バリオスさんの『アミ 小さな宇宙人』シリーズの3冊でした。

お話は、少年ぺドゥリートが小さな宇宙人アミと出会うところから始まります。UFOに乗って世界中を旅したり、遠い星に行ったり、ビンカやクラトという宇宙人と出会ったりと、とても心温まる物語で、さくらももこさんのイラストが更にこの物語の世界を広げているように感じました。

小さい頃、よくテレビで矢追純一さんのUFO特集を見ていた私。でも、その番組では地球人を誘拐したり、身体にマイクロチップみたいなのを埋め込んだり、何かの実験なのか牛を殺したり、と、とにかく怖い内容で、小学生の私は大いにビビりました。だから、宇宙人に対するイメージも、その番組の影響を大いに受けて出来上がってしまいました。

でもこの本を読んでみて、宇宙人に対するイメージがだいぶ変わりました。恐怖心が和らぎ、温かなイメージをもてたように思います。アミみたいな宇宙人だったら、是非ともお友達になりたいな、と。

以前、宇宙のことを調べている研究機関が「もはや、地球外生命体が「いる」か「いない」かの議論ではなく、「いつ出会う」かが焦点となっている。」と、発表したという記事を読んだことがあり、今までSFの世界であった宇宙人との出会いも現実のものとなる日も近いのかな?と思ったりしています。

20年以上前に刊行された本ですが、心温まる楽しい物語なので興味をもたれた方は読んでみてはいかがでしょうか?