しおクリーム

2020.04.12(11:17) カテゴリ:Essay

新型コロナウイルスで世界が動揺していて、不安な毎日を過ごしています。

外出を極力控えていますが、外の空気を吸いたくて、人が殆どいない旭川市の外れの山の中にあるカフェに出かけました。

カフェは広々としていて、お客さんもひと組みだけで、ソーシャルディスタンスが十分に取れることに安心した私は、お店の端っこの席に座り、シフォンケーキを注文して読書を始めました。

しばらくしてから注文のお品が運ばれてきて、本を片手に美味しそうなシフォンケーキをパクリ。

「⌘※%◯◆♯☆」

たっぷり生クリームがのったシフォンケーキが塩辛い。思わず目を白黒させてしまった私。何度口に運んでも、やはりこのシフォンケーキは塩辛いのです。

「きっと砂糖とお塩を入れ間違えたんだ・・」

漫画などでは、砂糖とお塩を入れ間違えるシーンがありますが、現実に間違えることに遭遇した私はとても驚きました。

「本当に間違えることってあるんだ・・」

お店の人に言おうか言うまいかしばらく躊躇していたら、お店の人がやってきて

「しおクリームだったでしょ。ごめんなさいね、今、新しいのを持ってきますね。」

と言ってお皿を下げて、新しいシフォンケーキを持ってきてくれました。

話を聞くに、ちょうどその日から経営者が変わり、厨房の様子も変わってしまって今までと勝手が違ったことが原因とのこと。

新しく持ってきていただいたシフォンケーキですが、一度に2つも食べられない私は、お持ち帰り用として包んでもらって、妻と娘へのお土産とさせていただきました。

漫画の中だけの話と思っていた、砂糖とお塩の入れ間違いを実際に体験させていただいたのに加えて、結果的に妻と娘へのお土産をいただいてしまった私はラッキーだった?かも知れません。