読書っていいな!(ブックカバーチャレンジ4日目『私にとって神とは』)
2020.05.10(14:21) カテゴリ:Essay『多様性のレッスン』『自分がきらいなあなたへ』の著者で、ピアカウンセリングでもお世話になった安積遊歩さんからのバトンを受けたブックカバーチャレンジも今日で4日目。
4日目は『私にとって神とは』です。
3日目に紹介した本の作者である若野桂さんに賞をいただき、「東京に出て武者修行をしよう!」と決意して、国分寺の風呂なしオンボロアパートでの貧乏生活が始まりました。
墓場の隣で、時々ポルターガイスト現象が起こる部屋にこもって、バイトに行く以外は黙々と絵を描く毎日。数年が経ち、絵の仲間にも恵まれて楽しく充実はしていたものの、絵の仕事はほとんど無く、絵を描くことにも行き詰まりを感じていてとても苦しかった時期に、ふらりと立ち寄った国分寺駅北口の小さな古本屋で出会ったのが遠藤周作さんのこの本です。
小さな古本屋といっても、背の高い本棚が所狭しとひしめきあっていて、本の数も相当ありました。ぐるりと店内を見回すと、本棚に挿されたたくさんの本の中の一冊に私の目が止まりました。
「私にとって神とは」
遠藤周作さんの本は高校時代から好きで何冊かは読んでいましたが、この本の存在は知りませんでした。
手にとってパラパラと開いて中をみてみると、文中に赤色や黒色のボールペンでいくつもの傍線が引かれていたり、書き込みがされていて、この本の持ち主だった人の必死さが伝わってきました。
「きっと、この本の持ち主も救いを求めていたんだ・・」
静かに本を閉じ、会計を済ませた私は、帰宅してから何度も繰り返しこの本を読みました。
そしてこの本を購入して数年後に、カトリックの洗礼を受けた私。
「神」という答えの出ない問いに対して考え続けることは、決して無意味なことでは無いことを教えてくれた一冊です。
(ルール説明)
読書文化の普及に貢献するためのチャレンジです。
好きな本を1日1冊、7日間投稿する。
本の説明は無しで、表紙だけの画像をアップする。
毎回1人、友達を招待し参加を要請します。ただし、スルーもOKで次の方を指名するかどうかも気分次第でOKということです。