わん太

2020.08.15(2:27) カテゴリ:Essay

娘が小さかった頃から、毎夕食後にぬいぐるみで遊んできました。

我が家にはたくさんのぬいぐるみがあり、それらでごっこ遊びをするのです。

娘はテディベアの「たかベア」を中心に、すみっコぐらしのぬいぐるみなどたくさんを操る反面、私は「わん太」と名付けたぬいぐるみだけを操ります。

この「わん太」は、何年も前に絵のモチーフとして近所のトイザらスで購入したもので、眠そうな目にペロリと出した舌、青い帽子を被った白色の犬のぬいぐるみです。多分何かのアニメなどのキャラクターと思いますが、正式な名前は分からず、私はこのぬいぐるみを「わん太」と名付けました。

この「わん太」で娘と遊んでいる姿を見て「子どもよりなりきって楽しんでいるよね」と妻に言われるくらい、中年のおじさんである私が、この「わん太」を自分の分身の如く操り、夢中で遊んできたのです。

ところが最近、娘がすっかりぬいぐるみ遊びに興味をなくしてしまいました。

夕食後はiPadでお気に入りの音楽を聴きながら宿題などをやったりするようになり、ぬいぐるみでのごっこ遊びは卒業かも知れません。

ぬいぐるみ箱に入れられたままの「わん太」。後ろ姿がなんだか寂しそう。

日々、急速な勢いで成長している娘。興味関心の対象もだいぶ大人びてきました。こうやって少しづつ大人になっていくのですね。