神様のカケラ

2020.11.10(3:00) カテゴリ:Essay

「神は御自分にかたどって人を創造された」と創世記にありますが、自分自身を省みて身をすくめてしまう私がいます。

臆病、小心、傲慢、加えて気が短く、トンチンカンな曲解王の私なので、時折激しい自己嫌悪に陥り、自分自身の小ささに愕然としてしまうことがあります。だから「こんな私が神のかたどりであるとは思えない」と、思ってしまうのです。

等身大の自分と向き合うとしょんぼりするいい歳の私ですが、ふと「神様のかたどり程ではなくとも、小さな「神様のカケラ」は私の中に宿っているのかも・・」と、感じることもあります。

生きていくと辛いことやひどい仕打ちを受けることもあり、それゆえに人を信頼できなくなったり、人の好意を素直に受け取れなくなったりもします。辛い経験が増せば増すほど、自分の中の「神様のカケラ」の輝きが失われていくようにも感じるのです。

私自身の短所は生来のものもあれば、経験的に身についてしまったこともあり、自分自身としても如何ともし難い、と感じるのが正直なところです。

「生きていくって、正直シンドイな」と思うことはありますが、挫折や失望の中でも心の中に宿る「神様のカケラ」の輝きをいつまでも大事にして生きていきたいな、と思う私がいます。