私の楽しみ その13

2021.02.16(9:00) カテゴリ:Essay

以前描いた作品を額装しました。

今回は手持ちのナチュラルでシンプルな額に入れてみました。

F3号のキャンバスボードに描いた作品を額に収めたコンパクトなサイズです。

旭川に移住してから雪の降る景色を描くようになりました。

K市の風景シリーズは、個人的な経験が色濃く反映されるようになってきています。

子育て真っ最中の私は、忙しくも楽しい毎日を過ごしていますが、この生活がずっと続く訳でもありません。やがて子どもは、親元から羽ばたいていきます。

自分自身を振り返ってみても、家族が一緒にいられる時間は意外と短いことに気がつきます。

毎日たくさんの量のお米を炊いて、お弁当をいくつも詰めて、洗濯物も所狭しと万国旗のように干されていた私の子ども時代の我が家。多忙を極めたであろう母親ですが、もしかしたら人生で一番充実していた時期だったかもしれません。

でも、子どもたちが一人、また一人と家を出ていき、今となっては寂しいくらいの家の中に、ひっそりと年老いた両親が生活しています。家族でいられる時間は、アッという間に過ぎ去ってしまうのです。

この絵は、そういった経験から生まれたのだと思っています。

絵は自分自身や、自分を取り巻く環境がそのまま現れ出るものと常々感じています。そして、多分それは、私の個人的な経験でありながら、多くの人々と重なる普遍性を備えた経験であると思います。そういった部分を描いていけたら、と思っています。

まもなくSHOPページをオープンしますので、そちらでこの作品を販売しようと思っています。

是非ご覧ください。