プロレス入場曲

2021.11.12(13:00) カテゴリ:Essay

ここ最近、プロレス入場曲を聴きながら仕事をしています。

私が熱中してみていた80〜90年代のプロレスは、今振り返ってみても素晴らしいレスラー達が好勝負を繰り広げていたことを改めて感じています。

その名レスラー達の入場曲を聴くと、少年時代だった私の思い出が甦ると共に、血が熱く沸き上がるような感じがしてきて元気が出てきます。

誰しもが知っているアントニオ猪木の「イノキ・ボンバイエ」をはじめ、ジャイアント馬場の入場曲は威風堂々としていて「王道」の貫禄を感じさせますし、ジャンボ鶴田の入場曲は爽やかな逞しさを感じさせます。三沢光晴、川田利明、小橋健太、田上明の四天王の入場曲はどれも素晴らしく、強さと疾走感、また輝きを感じさせる名曲ばかりです。他にも長州力、藤波辰爾、天龍源一郎、タイガーマスクなどなど、私の記憶に残る入場曲はたくさんあります。

私が洋楽を聴き始めたのは高校生からでしたが、ピンクフロイドの「吹けよ風、呼べよ嵐」は、アブドーラ・ザ・ブッチャーの入場曲として知っていましたし、同じくレッドツェッペリンの「移民の歌」は、ブルーザー・ブロディの入場曲として知っていました。つまりプロレス入場曲として知ったのが早かったので、原曲を聴いた時「あれ?」と思った私なのでした・・。

只今、新刊となる森達也さん著の『ぼくらの時代の罪と罰』の制作に取り掛かり、毎晩深夜遅くまで作業をしていて、延々と続く細かな作業に気持ちが弱くなることがありますが、プロレス入場曲を聞いて元気を奮い起こしています。

プロレスに熱中していた時から30年余りの年月が経ち、思えば遠くに来たものだ、を実感します。

でも今なお、あの頃のプロレスが現在の私を力づけてくれているし、思い出の1ページとして私の心に深く刻まれていることも感じています。

今日もプロレス入場曲に力をいただきながら仕事に勤しむ私です。

追伸:田上明の入場曲はある時まで爆風スランプの「ランナー」だったと記憶しています。