夜空を見つめながら祈り、眠りに就きます。

今まで出会った人たちのことを思い浮かべることが多いのですが、改めて「いろいろな人たちの優しさの中を私は生きてきたんだ」と言うことを感じています。

辛いことや嫌なこともあったけれど、他人の私に一心に愛情を注いでくれる人もいたし、さりげない優しさを与えてくれた人もたくさんいました。

気がつけば40も半ばになり、結構な年月を生きてきた訳だけれど、実感としては「あっと言う間」。でも、振り返ってみれば多くの人たちと出会い、多くの優しさを分け与えていただいてきた人生と思います。

優しくしていただいた方の中には、すでにこの世を去った人もいて、いずれ私もこの世を去る日が来ます。だからこそ「今まで与えていただいた優しさを、生きている間に、今度は私から周囲の人に」と思っています。

私の絵画表現の根底には「優しさを分かち合えるような表現ができたら」と思っていますし、そのためには私自身が成熟していかなければなりません。

優しさの中を生きている私。

絵画表現を単なる自己実現、自己目的化するのではなく、世界をつなげ、分かち合う方法として描き続けていけたら、と思っています。