美術っていいな!(いわさきちひろ)

2022.08.16(20:00) カテゴリ:Essay

40も半ばに差し掛かって美術の学び直しを始めたのですが、その一環として過去の偉大な画家たちの作品をしっかり鑑賞し、学びを得ようと思って、図書館で借りてきては就寝前の布団の中で画集を読んでいます。

今回読んだ画集は「いわさきちひろ」さんです。

純粋で、高潔で、優しい、素晴らしい作品を描いた「いわさきちひろ」さん。

「いわさきちひろ」さんの描く子どもたちの生き生きとした描写は、他の追随を許さない高みにあり、鑑賞した私は、優しく、澄んだ気持ちにさせていただきました。

戦争を体験し、その愚かさの反省から共産党に入党したと思われる「いわさきちひろ」さん。戦後上京して、必死に絵やデザインの勉強をしたことや、丸木位里・俊ご夫妻の元でも絵の勉強をなさっていたようです。また、働く女性の先駆けでもあり、母親として、画家として、そして政治家の妻として懸命に生きた様子を知りました。

旭川には小説家の「三浦綾子」さんがいらっしゃいましたが、「いわさきちひろ」さんにしても「三浦綾子」さんにしても、「表現すること」、また「生きること」に対して「誠実」であり「懸命」であったと私は感じています。

「いわさきちひろ」さんの作品と生き様と向き合い、私自身を省みれば、極めて「不遜」であり「不勉強」であることを痛感し、ただただ恥いるばかりです。でも、そういったことに気づかせてくださったのは大きな収穫です。

謙虚に学び、誠実に、そして懸命に絵を描き、生きる姿を「いわさきちひろ」さんから学ばせていただきました。