美術っていいな!(エル・グレコ)
2022.08.31(17:54) カテゴリ:Essay美術の学び直しをし始めて、図書館で画集を借りては布団の中で読んでいます。
今回手にしたのは「エル・グレコ」の画集です。
独特の存在感のある絵を描く「エル・グレコ」には以前より興味がありました。
「エル・グレコ」の描く作品は、時空が歪んでいたり、光が炸裂していたり、黒色の使い方が印象的で、この世のものでない世界を描いている迫力を感じていて、以前より心が引きつけられていました。
「エル・グレコ」の生きた時代背景もあって、カトリック信仰のために描かれた作品のようですが、かなりアバンギャルドで、穏やかで優美な宗教画とは明らかに異質な表現で、その独特さが「いいな」と感じています。
目には見えない崇高な世界を描いた「エル・グレコ」ですが、実生活ではお金のトラブルがあったり、晩年は時代の変化で廃れてしまった様子を知りました。
「エル・グレコ」の作品と人生から、「聖」と「俗」は表裏一体であり、そういったことを含めて「どこまで行っても人間なんだ」ということを学ばせていただきました。